その腰痛は整体じゃダメ？受けて良いor悪いケース

水道橋すぐにある鍼灸マッサージのルクス治療院です。

腰痛があるから整体やリラクゼーションへ行って腰を揉んでもらおう、という経験は少なくないかと思います。

腰痛でも整体や鍼灸で良いケースや悪いケースがあるのをご存じでしょうか？良いケースや悪いケースを紹介してご参考になればと思います。

整体を受けるべきケース

整体や鍼灸を受ける場合には共通して良いと判断できるケースがあります。主に筋肉、腱、筋膜、靭帯などの働きが悪くなり痛みが出ている場合です。まれに例外もありますが、以下のような時には整体や鍼灸を受けると良いと思います。

体を動かした時の痛み

急性的な痛みと慢性的な痛みをわけて考えます。

急性的な痛みの場合には筋肉、腱、靭帯などに炎症が出ているケースです。所謂ケガの状態というと考えやすいかもしれません。その場合には「腫れ（腫脹）」「熱感」「発赤」「疼痛（痛み）」「機能障害」の炎症の５徴候が出現します。急性期の痛みの場合には、まず整形外科にて骨折や捻挫、損傷などの状態を診断することが必要になります。患部の圧迫や固定の処置が済んだ後、機能回復で鍼灸マッサージにて施術をおこなうことで、回復・治癒を促進させ日常生活への復帰を早めます。

慢性的な痛みの場合には、筋肉・筋膜・関節の連動性が悪くなっている可能性が考えられます。ぎっくり腰のような強い痛みでも、脳から「動くな」と抑制が掛かっていたり、筋膜組織が筋肉等に癒着している場合で痛みが出てくることもあります。その他ですと可動域が広くなりすぎることで痛みが出る場合もあり、その場合には筋力の弱さや関節などの安定性の低下が原因です。体の動きが出やすいように鍼灸マッサージで働きかけること、運動療法などで体の動きが出やすいように補強することが大切になります。

痛みがあるが動くと楽になる場合

このケースの場合には筋肉や筋膜の動きが悪い、神経の流れが悪いことが考えられます。デスクワークの仕事や日常生活で運動習慣のない人ですとこのケースでの痛みが出やすいです。動きが出やすいように鍼灸マッサージでの対応もそうですが、運動習慣を作るなど生活習慣の改善も必要になってきます。

朝は楽だが夕方段々と痛みが出る場合

デスクワークでの同姿勢や、反復して体の同じ箇所に負担をかけているケースで該当します。自律神経の交感神経が強く働いて筋肉などの血管が収縮して老廃物の代謝がうまくいきにくくなっている可能性があります。また、ケガなどでの損傷などで回復が済んでいないケースでも考えられます。

整体を受けるべきでないケース

腰だけではないですが、まず第一には何もしていない時に痛みが出る場合には危険な痛みの可能性があります。危険な腰痛も隠されていて、どのようなものがあるのかは以下となります。

尿管結石

安静にしていても腰に強い痛みが出てくるもので、その他の症状では血尿が出てくるのが特徴です。腰の上の辺りを叩くと響くような痛みが生じます。（叩打痛）

圧迫骨折

転倒などで脊椎の骨折が起こるもので、痛みの出方は様々で全く痛みを感じない人もいます。骨粗しょう症がある人は圧迫骨折のリスクが高くなります。

化膿性脊椎炎・脊椎カリエス

感染によって脊椎に痛みや、脊椎の破壊に伴い麻痺がおこることがあります。原因菌として、化膿性脊椎炎は主に黄色ブドウ球菌の感染によるものです。結核菌が原因のものを脊椎カリエスといいます。透析や糖尿病などで免疫が低下している場合に現れます。

転移性脊椎腫瘍

腎臓がん、肺がんなどのがんの細胞が血液を介して脊椎に転移することがあります。脊椎内でがん細胞が増殖し、脊椎の骨折を引き起こすことがあります。

大動脈解離

過去に経験したことがないような強い痛みが腰に出る場合があります。この場合には早急に治療をしないと突然死の原因になります。

ガンによるもの

腰痛があり、少し歩くと痛みが強くなるなどがある場合で、ガンなどの悪性腫瘍によるものの痛みが出るケースがあります。似た状態で脊柱管狭窄症の症状で間欠性跛行（しばらく歩くと腰痛が出て座って休むと楽になる）と間違えられることがあります。

まとめ

今回は腰痛がある場合に整体を受けて良いケース、悪いケースを紹介しました。数としては多くないですが、腰痛でも病院へ受診しないと危険な場合もあるので注意が必要です。整体を受診される場合のご参考になれば幸いです。

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