陰部神経痛の鍼灸治療

水道橋駅すぐにある鍼灸マッサージ院、ルクス治療院です。

陰部神経とは、骨盤底筋群・陰部や肛門周囲の知覚神経、これらに関与するものです。この陰部神経の領域で痛みが出たり障害を受けることを、陰部神経痛(陰部神経障害)と呼びます。陰部神経に関わる場所はどこにあるのか、当院でおこなう鍼灸治療について紹介したいと思います。

骨盤底筋群とは

骨盤底筋群は、骨盤内(膀胱、子宮、直腸など)を支えて安定させる、排便や排尿を抑制する、腹圧を保つなどの役割があります。分類として「尿生殖筋群(排尿のコントロール、性機能のコントロール、体幹の保持)」「肛門筋群(排便のコントロール、骨盤内臓の支持)」の2つがあります。骨盤底筋群の筋肉は以下のとおりです。

・浅会陰横筋(尿生殖筋群)

坐骨枝、坐骨結節から始まり、外肛門括約筋と球海綿体筋の間の縫線の辺りに付着します。浅会陰横筋は薄い筋肉であまり作用がないとされている。

・深会陰横筋(尿生殖筋群)

坐骨下枝、恥骨下枝の結合部から始まり、正中線に向かって走行して反対側の同じ場所に付着する。会陰や骨盤筋膜を支えて腹圧にも関与します。男性では尿道球も支持します。

・球海綿体筋(尿生殖筋群)

男女の生殖器の構造が違うので、男性では会陰の腱中心と尿道海綿体下側の正中縫線から始まり、前筋繊維をもって陰茎背部に付着します。女性では2つの筋が腱中心から始まり、前庭球や陰核海綿体に付着します。精液を出したり尿道に残った尿を排出する役割があります。

・外尿道括約筋(尿生殖筋群)

尿生殖間膜を構成して、排尿をコントロールする筋肉です。尿が出そうな時、我慢して止める働きがあります。内尿道括約筋というものもあり、これは自律神経支配で排尿をおこなう作用があります。

・外肛門括約筋

肛門の周りを取り巻く筋肉で、不意な排便を防ぐ役割があります。尿道と同じく内肛門括約筋があり、自律神経支配で排便をおこなう作用があります。

・肛門挙筋群

恥骨尾骨筋恥骨直腸筋腸骨尾骨筋を合わせたものが肛門挙筋や肛門挙筋群と呼ばれるものです。恥骨結合と坐骨棘の間の肛門挙筋腱弓や恥骨上枝から始まり、尾骨や仙骨に付着します。骨盤内臓を支持して安定させる役割があります。

・尾骨筋(肛門筋群)

坐骨棘から始まり、尾骨や仙骨に付着します。骨盤内臓を支持したり、梨状筋や肛門挙筋の補助をする役割があります。

陰部神経痛の症状

仙骨神経叢から分岐する陰部神経の圧迫や損傷によって生じる慢性的な神経痛で、外陰部、肛門周囲、会陰部にかけて痛みや異常感覚が出現します。主な症状は、焼けるような灼熱感、鋭い刺すような痛み、電気が走るような感覚などで、通常は片側に現れます。特に長時間の座位で痛みが悪化し、立位や仰臥位では軽減する傾向があるのが特徴です。また、排尿や排便、性交時に痛みが増すことがあり、日常生活や性機能にも支障をきたす場合があります。しびれや感覚鈍麻、異常感覚を伴うことも多く、慢性化すると抑うつや不安など精神的な影響も現れることがあります。発症の原因には、自転車やバイクによる股間部の圧迫、骨盤手術後の神経損傷、出産、または不明な場合もあります。

陰部神経痛の鍼灸治療

鍼灸治療では陰部神経刺鍼点という場所にアプローチします。尾骨(尾てい骨)辺りから外側の位置を主体に、骨盤周囲におこなっていきます。更に必要な経穴(ツボ)を選び、骨盤の緊張を取り除くように治療していきます。1〜3回での施術で効果を実感する方が多数で、施術頻度は1週間に1回が目安になります。1〜2ヶ月程度続けていくと大きく改善されることが多く、その後施術間隔は空けて経過をみていきます。

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